2014年05月09日

分子生物学・生化学系ラボ(40平米)をゼロから立ち上げるときに必要な物とお金



備え付けの実験台すら無い、何も無い部屋。そもそも建物自体がベンチャーラボラトリー棟なので、全ての部屋がレンタル用であり、廊下はがらんとして何も置かれていない。 ロッカーが並んでいたり、製氷機があったり、という大学の研究棟の廊下によく見る景色がない。そう、氷がなくて実験どうしよう、というレベル。

そんな場所で分子生物学/生化学の実験を「ひととおり」できる研究室を立ち上げようと思ったら、いくら必要か、機材は何が必要か、あくまで参考程度ですが、書いてみます。


まず結論から言うと、必要だったお金は、600万円くらいでした。

もちろん人によって、何を持ち込んだかで変わってくると思います。

私の場合、幸いなことに、ボス(メンターの先生)から事務机と4℃のクロマトチャンバー(しかも中にAkta primeが入ったまま)をお借りすることができました。それと、PCRサーマルサイクラーは前から1台持っていました。こういうのも入れたら700万は超えますね…。


[内訳]
実験台 20万×5台
オートクレーブ 50万
ブロックインキュベーター 10万×3台
ゲル撮影装置 70万
恒温チャンバー 20万
振盪培養機  15万
振盪培養機 60万
微量遠心機(冷却機能なし) 16万
電子天秤 10万
pHメーター 14万
マグネチック・スターラー 2万
シーソー・シェイカー 9万
ラボストッカー(小型冷蔵庫)5万
クールインキュベータ 9万
ドライングシェルフ 10万
冷凍庫(-20℃、市販のもの) 5万
ディープフリーザー 50万
インキュベータ(培養用) 50万
LED照明と電源(培養用) 24万
SDS-PAGE泳動槽 4万
SDS-PAGEゲル作製器 4万
泳動用電源 6万
超音波ホモジナイザー   32万

っと既に600万に達しそうですが、実際には次年度から買い足したものもここに含めて挙げているので、最初の年はこのうちの500万くらいを買いました。

あとは以下のいわゆる「消耗品」を買い揃えるのに、ザッと100万くらいかかりました。ラボ内の人員数によってその後の減り具合・買い足し具合は変わってくるとかと思いますが、最初はガッと揃えるので結構かかります。

[消耗品類]
普通ラボにあるもの達(メジューム瓶、培養チューブ、ファルコンチューブ、エッペンドルフチューブ、PCRチューブ、チューブ立て各種、手袋、フリーズボックス、キムワイプ、キムタオル、洗瓶、メスシリンダー、スパチュラ、薬包紙、20Lタンク、白金耳、コンラージ棒、試験管、試験管立て、パラフィルム、シャーレ、パスツールピペット、シリンジ)

ピペットマン 3〜5本×人数分
ペペットマンチップ

試薬類、

制限酵素、PCRポリメラーゼ、ライゲース、DNAラダーマーカー、ミューピッド等々

プラスミド抽出キット(Mini&Midi)、ゲル切り出しキット、等々のkit類

[間接経費的なもの]
棚、洗剤、ブラシ、ハンドソープ、アルミホイル、サランラップ、ほうき、ちりとり、実験ノート、文房具、OAタップ、工具セット、ハンガー、給湯器(重要!)、電子レンジ(超重要!)、

パソコン、プリンターも必要に応じて。


ちなみに、製氷機無し問題は、4℃の卓上インキュベーター(ブロックタイプではなく、ビーズタイプがお薦め)を各人の実験台に置くことで対応しました。これが結構気にいってしまって、今の研究所にきてからも(製氷機があるのに)このインキュベータを使っています。

あるいはこういうアルミブロックを冷蔵庫に入れて冷やしておいて使ったりしました。


あくまでも私の場合の話ですが、何かの参考になれば幸いです。



posted by つか at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月08日

back to 東京



1月から東京のとある大学に異動になりまして、大学内にある附置研究所の研究員として働いております。

出来たばかりの新しい研究所で、棟内はめちゃ綺麗です。今の研究棟は前からあった建物を内装改修工事したもので、去年の暮に入居したそうですが、来年度からはキャンパスの別の場所に出来る新棟に移る予定です(現在鋭意建設中)。

キーワードは、「地球」と「生命」の成り立ちを解く、そんな研究所です。それには光合成の研究は欠かせないわけですが、実際まだ光合成の研究者は私と私のメンターの2人だけなので、内心結構びびっています。我をと言う方がいれば是非ご連絡ください。

海外から研究者を積極的に招聘していて、将来的には所内の人間の3分の2以上を外国人にしたいそうです。研究所内の公用語は英語です。が、今はまだ半分もいないくらいじゃないでしょうか。英語のリハビリにはちょうどいいかと思ってたんですが、大半の外国人が「地球」系のひとたちなので、普段ほとんど日本人と会話しています…。たまたま同じ時期に赴任したインド人と仲良くなったので、そいつと喋るときくらい。。

滋賀にいたときは、一応レンタルではあるけど、自分のラボ・スペースを切り盛りしていたわけで、「東京に移る」と言ったら「おっ、いよいよ自分のラボを持つの?」とよく聞かれるのですが、いえいえそんなことはありません。むしろ逆で、また大部屋生活に戻りました。

この研究所は、いわゆる大学の研究室のように、「ヤマダ教授が運営する山田研究室」というものはなく、所長・副所長のしたにヒラの研究員がずらりといる、という構図になっているみたいです。私も伝え聞いただけなのでよくわかってませんが、米国のナントカ研究所が採用しているフェロー制というやつをモデルケースにしていて、私の役職も最初はフェローとなる予定だったらしいのが、その後聞く度に変わり、最終的には「研究員」となり、(「ベタかーぃ」「最初の勢いはどうしたねーん」)と思った関西人がいたとかいないとか。

出来たばかりの研究所なので、色々設備が不十分なところもありストレスもありますが、皆さん研究所をよくしようと気概に燃えていて、物事をハスに構えて見てしまう天邪鬼な私には少しこそばゆいですが、何とか楽しくやれておりますデス。



posted by つか at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月30日

俺の城




大型予算を獲得することができました。みかけ上は「独立した研究者」となります。

実験補助員を数名雇う予定でもあり、実験機器を新たに購入する予定もあるがもう置く場所がない、ナドナドの理由により、レンタルラボスペースを借りることになりました。

まったく何も無い部屋からスタートしてそれなりに分子生物学の実験ができるようにするためには、結構たくさんのものを買わないといけません。(おそらく民主党が分解寸前で政治が止まっているせいで)今年度分の予算には上限があり、当初の研究計画書どおりに予算を執行することができません。来年度からは計画どおりに購入できるようですが。立ち上げの時にこそ、色々とお金がいるのに。。ですので、かなり切り詰めて、買うものを吟味しています。これが結構つかれる。。。

はじめは、小さいながらも自分の「城」が持てる!と喜んでいましたが、最近はなんだかよくわからない不安感に襲われます。

予算が潤沢にあるうちに機器をたくさん買っておいて、将来PIになっていざ自分の研究室を持つようになったときに、買ったものを全部もっていけるわー、と喜んでいたのですが、3年半後にこの予算が終わるころに私は果たしていったいどういう立場にいるのだろうか、と。

かろうじて職はあったとして、他にも研究費が取れていればよいですが、レンタルラボを維持するお金がなくなれば、買ったものは皆さんでジャンケン大会でもして貰ってもらうしかないのですかね。。。

頑張ろぅ


posted by つか at 23:31| Comment(6) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月02日

学際的


以前の記事でこのようなことを書きました:


学問:その学問の習得に必要(最低限)な知識・能力、とすると

数学:数学
物理:数学と物理
化学:数学と物理と化学
生物:数学と物理と化学と生物

・・・・・

もちろんこれは、「最低限必要」な能力を意味したものであって、

例えば物理の人は数学と物理のことしか知らないと言っているわけではありません。

むしろ例えば化学系のひとのほうが生物では何が今面白いかということをよく勉強している(そして美味しいところを持っていく)ように思います。

逆に、特に生物系の学生なんかは、生物学のことしかわからなくて、化学的物理的な言葉で語れないことも多いと思います。自分の学生の頃を思うと耳が痛いですが。。

どの分野にいても、すべての分野のことをよく知っていて常にアンテナを張っておくことが優れた研究者たるものでしょう。(私もそうありたい)

今日、とある光合成に関する学際的なセミナーに参加して、それを改めて思いました。

セミナーの名前を変えるとのことですが、光合成セミナーでもBCP光合成セミナー(略してBCPP?)でも学際的光合成シンポジウム(これは敷居が高そうに聞こえるからダメですかね)でも何でもいいと思いますよ!

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2011年12月18日

Science界で頑張る皆様


こちらの画像をどうぞ↓
http://sotak.info/sci.jpg
笑えます。

ツイッターではかなり前にリンクを紹介したんですが、やはり何度見ても面白いので、タイミングはたいぶ遅れましたが、ここにもリンクを貼ります。



posted by つか at 12:40| Comment(4) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月10日

ラボマネージャー(2)


ラボマネージャーとは、平たく言うと、昔で言うところの「助手」に近い場合が多いです。もしくは「助手」と「ポスドク」と「秘書」を足して一定の割合で割ったようなものです。どの毛色が強いかは、研究室ごとに違うと思います。

私のいる研究室のラボマネージャーは、ほぼ助手のようなもので、テクニシャンや一部の大学院生の研究指導もしているし、備品や研究費の管理もしています。PhDも持っているし、自分の実験もしてファースト・オーサーで論文も書いています。しかし、ボスがサバティカルに出て以降は、ほとんど研究室のマネージメントに追われて実験はしていませんでした。

ラボによっては、修士号しか持っていないラボマネージャーもいるみたいです。その場合、秘書色がより強いのでしょう。研究費・備品の管理や、実験的には変異体の維持管理や、誰かの研究の後方支援、といった感じでしょうか。

Alさんの前のラボでは、古株のテクニシャンが物品の購入や管理維持を任せられていたそうです。しかし、彼女は、その場合はやはりあくまでテクニシャンであり、ラボマネージャーと呼ぶのはちょっと違う、と言っていました。


ラボマネージャーというのは正式な役職名ではなく慣用的な呼び方で、正式な肩書きはたいていの場合シニア・リサーチ・アソシエイトとなります。かなりたいそうな名前ですが、給料的にはおそらくポスドクの延長のような体系だと思います。しかし、もらっている額は若手ポスドクよりもはるかに多いと想像します(大きな家に住んでるし・・まぁここは田舎だから相場は安いけども)。


ラボマネージャーがいるのは、ベテラン教授(Professor以上)が研究室運営をしていてかつかなりコンスタントに研究費を獲得している場合だと感じています。まぁそれも当然で、研究室を主催しはじめたばかりのAssistant professor は、そんな余裕があったら一人でも多くポスドクや大学院生を雇って研究成果を出したいと思うのが普通でしょう。


次回はうちのラボマネージャーにまつわる話をもっと。


posted by つか at 13:03| Comment(6) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月07日

ラボマネージャー(1)

日本の大学の研究室は、いわゆるピラミッドのような構造をしていて、教授のもと、准教授、助教がいる。さらに、准教授と助教のあいだに講師という身分もあって、講師もいる場合だと「センセイ」が1つの研究室に4人もいることになる。もしくは助教が複数名いる場合もある。

大学院生はこのうちいずれかのセンセイから研究指導を受けることになるが、たいていの場合学位審査などは名目上、教授(大先生)が指導教官となる。

さて、大学教授になるためには、このピラミッドのどこかに欠員がでなければならない。例えば、教授が退官した際に、准教授が教授に昇進、助教が准教授に昇進したとすると、助教のポストに欠員がでる事になるので、我々若手研究者はこの助教のポストに応募することになる。

そして晴れて助教になったら、目上のポストがあくのを待つ。つまり目上の教授か准教授が退官か栄転しないかぎり、ずっと助教のままである。もちろん他の大学に自分が栄転すればいいだけの話なのですが。


一方でアメリカの大学では、1つの研究室に1人のセンセイしかいない。

1人、というのは、研究室によっては教授かもしれないし、准教授、助教、かもしれない。

つまり、学科として例えば「光合成に関する研究室を新設しよう」という事になると、それに応じて教員を募集する。助教(Assistant professor)クラスを募集しようという事になると、現在ポスドクをしている研究者がそれに応募する。

晴れて助教になると、5年間のお試し期間の後に、それまでの業績をもとにテニュア審査があり、それをパスするとテニュア(終身雇用)となり同時に准教授(Associate professor)となる。さらに業績をあげると教授(Professor)となる。つまり完全にその人の業績によって身分が決まる。ちなみにテニュアといっても完全に終身雇用ではなく、研究費が獲得できないと職を追われる場合もある。

また、研究室新設に際して助教を募集するのではなく、他大学ですでに業績をあげている教授をヘッドハンティングしてくる場合もある。その場合は、ただの教授ではなくて、スゴイ教授(英語だとDistinguished professorというのですが、日本語に適した単語がない・・・)として迎え入れる事が多い。

ちなみにペンステート大学の場合は、単にDistinguished professorとは言わずに、Professorの前に先人・偉人達の名前が付くことになっている。例えば、イバン・プー・プロフェッサーの誰々センセイ、という感じになる。あえて日本語でいうなら、奥田瑛二教授である中山美穂先生、という感じになる(もはやわけがわからん。名前は全てフィクションです)。一応、私のボスはアーネスト・何タラ・プロフェッサーです。

さて、つまり、研究室にセンセイが1人というのは非常に分かりやすく合理的であるのだが、当のセンセイは、たった1人で研究室運営上のささいな事や細かいお金の管理までこなさなければいけないので結構ツライ。そこで、「ラボマネージャー」という存在が登場する。。。


いやぁ、長い前置きだった。続きはまた次回に。。。


posted by つか at 08:57| Comment(4) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月03日

メキシコ湾の原油

「メキシコ湾の原油浮遊量が激減 海中の微生物が分解」
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072801000803.html

実際のデータが見たい・・・

見つけたひといたら教えてください。


--------------
(追記)

どうやらこれはメディア・ハイプだった可能性が高いようですね(つまり、メディアが不確定な情報を先走って流しちゃった)。

ただ、微生物が石油を分解してるのはほぼ間違いないんじゃないかと個人的には期待しています。

ひきつづき何か新情報あればぜひ教えてください。

posted by つか at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月15日

謝辞

学術雑誌に投稿する論文の最後には「謝辞」という項目があって、共同研究として著者に名を連ねるほどではないけれども大なり小なり協力してくれた方々に感謝の意を述べます。

例えば、実験試料を分けてくれたり、機材を貸してくれたひとの名前を挙げて感謝する。研究に対する貴重な助言に対して感謝したり。どの省庁・政府団体からの研究資金によって研究がおこなわれたかについて言及したり、します。

一方で、学位を取るための博士論文における「謝辞」では、こういった事に加えて、もっと個人的な事柄についても感謝の気持ちを記します。これがそれぞれ個性があって面白いです。

例えば、経済的に支援してくれた両親に感謝(当然!)。学生結婚している人などは支えてくれた家族にも感謝。(会社を辞めて大学院に行きたいなどと言い出した自分を理解してくれた妻に感謝、などと書く人もいる!?) 去年卒業していったJo君はゲイなのだが、彼の博士学位論文ではちゃんと支えてくれた“パートナー”への謝意を記していた。

研究室の中で特にお世話になった方へは名前を挙げて感謝する。当然、教授(ボス)にも謝意を表明するけれども、その内容も人それぞれで面白い。例えば、研究上の的確なアドバイスにいつも助けられました、とか。いつも厳しい目で見守ってくれてありがとうございます、とか、くじけそうになったときにいつも励ましてくれたことを感謝します、とかとか。

私は、論文の謝辞には書かなかったけれども、大学院生だった頃に、「ちゃんと栄養のあるもんを食っとるのか!?」というメモとともに大量のインスタントラーメンを送ってきてくれた元ボスに感謝してます。

私は、アメリカにきてから今まで2回ほど挫けそうになったことがありますが、その度に今のボスからものすごい勢いでencourageされました。えっもしかして怒ってるんですかっていうくらいの激しい勢いで真剣に励まされました。もう博士号も取って、立派な研究者?(の卵?)となったわけで、学位論文を書く機会はもうないと思いますが、感謝してます。。



posted by つか at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月16日

景気の波間で

すでに読んだ方も多いと思いますが、一応。

Natureの記事
『キャリア実現への弾性』
http://www.natureasia.com/japan/jobs/tokushu/detail.php?id=195


(一部抜粋)-----------------------

景気は改善の兆しを見せているものの、あらゆる世代の科学者やエンジニアは、まだ当面はリセッション(景気後退)の影響を感じるはずだ。これまで、科学界は景気低迷の衝撃からは守られていたことが多く、科学やテクノロジーなしに未来はないという確信に支えられている多くの科学者やエンジニアは、今の経済の嵐をやや甘くみているのかもしれない。

しかし、これからはそうはいかない。前回とは異なり、今回のリセッションは予算削減によって高等教育機関を直撃している。
-----------------------

大学等で研究者として続けていくか・他の道へ進むか、という柔軟性だけでなく、研究者としてやっていくなかでも基礎研究と応用研究の比率を変えたりと、たゆまぬ柔軟な努力が必要となっていくのでしょう。そういえばうちのラボのボスは、昨今バイオテクノロジー関係の研究費をがっつんがっつん取ってきています。波に乗ったか? アイデアが、彼が過去何十年と取り組んできた基礎研究の上にたって立案されているので、彼にとっては楽しくてしょうがないだろうなぁという感じです。

そして気が付けば、ラボの人数が大幅増で、実験スペースがパンパンです。1年前くらいにラボから女性がいなくなってしまったと書きましたが、あれから女性が4人増えました。中国人は6人増えて計10人になりました。そのうち3人はアメリカ育ちでアメリカ国籍だったりして、その人達同士の会話はたまに英語だったりするのでもうわけワカメですの、ハイ。



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2009年12月05日

スプリング・エイト

先日のノーベル賞・フィールズ賞受賞者による抗議会見についての記事が、科学誌「Nature」に載っています。

日本の科学者、政府の科学技術予算削減への抗議に結集


記事にも出てきて、予算削減の対象になっている大型放射光施設SPring-8というところは、私の周りでも多くの研究者が使っています。私が大学院時代にいた研究室の同僚も使っていました。例えば、多くの構造生物学者は、自分の研究室である程度研究が進んできたらspring-8へ行ってツメの実験をする、そのような感じです。

「来週spring-8に行くんだ。」という会話があると、「おっ、実験がうまくいってるんだね。」というような含みがありました。

今回の判定では、SPring-8関連の予算は2分の1から3分の1の縮減となりました。このままいくと、日本の研究者はツメの甘い研究しかできなくなります。

昔所属したラボにいるような(私よりも)若い連中がふさぎこんでいないか心配です。もし日本で研究を続けていくことに希望を持てないなら思い切って海外に飛び出して研究をしてみたらよいと思います。(実際にはそんなに思い切らないでもすぐ行けます)

以前までは私の持論は、国内で2年くらいポスドクをしてから海外に出てポスドクをするのがベストだと思っていました。その方が、奨学金関係の手続きも面倒くさくないし、国内で社会人を経験することで「ちょっと大人になる」からです。しかし、こうなったらゴチャゴチャ言ってないで、博士課程を修了したらすぐ海外でポスドクをしてしまえばよいのではないでしょうか! すこし視野が広がります。「大人になる」のとはまたちょっと違う何かです。

posted by つか at 07:52| Comment(4) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月04日

科学コミュニケーション

CMC出版という出版社からのメルマガにあった記事です。いつもはガーッと読み飛ばすのだけれど、やはり『事業仕分け』という言葉があると反応にしてしまうようになってしまいました。。


―┬―――――――――――――――――――――――――――――――――
1 事業仕分け、どう思われますか?
―┴―――――――――――――――――――――――――――――――――
なんとなく気忙しい師走となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。月日
の経つのは早いもので、今年もまさに暮れようとしております。

さて、科学技術を対象とする行政刷新会議の事業仕分けが行なわれ、振るわ
れた大なたが関係者を戸惑わせています。事業仕分けでは、次世代スパコンを
始めとする大型事業から、研究者に支給される資金まで、多くの項目が廃止や
縮減と判定されました。

―┬―――――――――――――――――――――――――――――――――
2 サイエンスアゴラ的発想
―┴―――――――――――――――――――――――――――――――――
科学を一般の人々に伝えるという“科学コミュニケーション”を生業にして
いる新聞・雑誌記者らに聞きますと、「科学界の現場では当然のことである認
識が、一般の人々の代表者である事業仕分け人にとってはわからないのでは」
という声が聞かれます。
とかく気になるのが、人材育成に関する事業の予算縮減です。私の周りには、
ポスドクなど若手研究者がいますが、彼ら彼女らの支援を過保護として縮減し
ようとしていることに首を傾げてしまいます。

最近注目されている、iPS細胞や超伝導材料に象徴される先端的研究を支えて
いるのは若手研究者です。研究ポストが削減されると、多くのポスドクが就職
難に直面してしまいます。若手支援で過ちを犯せば、後々、日本の科学技術に
対して付けが回ってきます。

先月開催された「サイエンスアゴラ〔http://www.scienceagora.org/〕」で
も、これまで以上に若手研究者の話題がクローズアップされていました。

研究現場を問題視しているNPO関係者によると、「数年前、マスコミ報道で、
ポスドクを終えても一定の職に就けない博士問題や高学歴ワーキングプアが問
題視されました。彼ら彼女らの両親は、ゆくゆくは大学の教授になるものと信
じているため、結果、追い詰められてしまっています」。
最近では、日本で就職できる機会も限られ、海外へ出たり、また、ポスドク
問題に直面した学生が博士課程に進学をしないケースが多いとのこと。
“頭脳流出”や“博士課程への進学拒否”といった状態が続きますと、いつ
しかポスドク問題が死語になるのかとさえ感じてきます。

今回の事業仕分けによる結果を見て、一般人の代表でもある仕分け人にサイ
エンスの現場を伝えるきっかけになったと前向きに捉えたら良いのでないでし
ょうか。「政権担当が誰になっても、サイエンスという現場は変わらない」。
こういった意識を一般の人に伝え、巻き込むような形を作る必要があるかと思
います。

参考までに文部科学省のホームページでは、「行政刷新会議事業仕分け対象
事業についてご意見〔http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm〕」
があり、その下には事業仕分けの結果が掲載されています。


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仕分けの対象事業は、どうやら財務省の主計局が裏で糸をひいて選んでいたみたいですね。
産経新聞の記事
【事業仕分け】マニュアルが存在していた! 背後に財務省の影


ついでに別の記事


「仕分け」で予算編成のあり方がオープンになりつつあるのはよいことですが、結局財務省主計局の密室体質はなかなか変わりそうにないのかも。

これで分かったことは、対象事業は、本当に必要かどうかではなく、予算が削りやすいかどうか、または財務省がツッコミどころを押さえているかどうかで決まったようです。なんともなさけない。文部科学省のひとはツッコミにちゃんと対処できるように頑張ってほしかったです。やはりヒアリングの場に現場の研究者・指導教授・拠点リーダーが呼ばれるべきだったのではないかと改めて思っています。


posted by つか at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月02日

包括的な意見

とっても有名な方のブログですがリンクを。(私は本人をあまり知らないので、ブログ界でも有名な方、と捉えております・・・)

読むべし。

競争的大学院支援事業(グローバルCOE・大学院GP)の強化に関する要望書案

若手研究者育成・支援政策の強化に関する要望書


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資源のないニッポン国が、国際社会の中で生き残っていくためには科学技術立国しかない。言い尽くされた言葉であり、もはや議論の余地はないはずです。政治家自らが言ってきたことです。やるべきことは見えていたはずなのに。どうなるのやら。いったん粘土をこねなおすように、新たに良いものが出来てくるならそんな素晴らしいことはないですが・・


posted by つか at 16:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月22日

科学技術以外の事業仕分けの話も…(後半部分)


とりあえず金曜日に、文部科学省の担当者にはメールしておきました。

前回のエントリで、文部科学省の人間が予算を守るために抗弁する姿は本来あるべき姿だ、と書きました。しかしもっと言うと、研究者自身(の代表者)が例のヒアリングの場に呼ばれるべきなのではないかと思い直しています。国民のアンチ官僚の心理を利用して、官僚VS民主党という姿を公開するというのは、むかつくけど上手くやられたなという印象です。

しかし、若手研究者関連の事業の場合、若手研究者の総意を答弁する人間とは誰なのかと考えると、はて??という感じです。

ペンシルバニア州立大学にはPostdoc Society という団体があります。各大学のポスドク団体の代表者があつまる全米版のポスドク・アソシエーションというのもあるらしいです。日本でもそういう団体があってもよいと思います。日本ではポスドクというのはあまりよい響きではないようなので、名前は何でもよいですが、助教クラスの教員の待遇もセットにして議論していくような感じにしたらよいと思います。

例のヒアリングに話を戻すと、ヒアリング時間がたった1時間というのは、単にパフォーマンスのためだったのでしょう。はじめから廃止・縮減が既定路線だったように写りました。そもそも1時間では何も分かりません。ということは対象事業がどうやって選ばれたのか、ということです。表向きは行刷大臣と仕分け人が選んだことになっていますが、文部省が「いけにえ」として対象事業のリストを差し出したとも考えられます。大事かどうかではなく、切りやすいかどうかで決まった可能性もあります。真偽のほどは何にせよ、ちょっとした官僚のさじ加減で方向性が変わっても困るので、対抗するための窓口となる若手研究者団体があってもよいと思うわけです。

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話は変わりますが、今回のことで、そろそろtwitterの始め時かなと思いました… (ついでにfacebookもいっとくかー)


さらに話は変わりますが、医療関係の事業仕分けについて、猪瀬直樹氏の良いコラムを見つけたのでリンクします。私は、猪瀬氏のことは(やはり顔が)あまり好きではないのですが、読む価値はあると思いましたので。。

安易な事業仕分けが周産期医療の悲劇を招く

出産間近の妊婦が病院をたらいまわしにされるという事件は記憶に新しいと思います。周産期医療対策事業というのはそういう事をなくすためのものです。これも今回の“ムダを省くための”事業仕分けにより、縮減の対象となりました。少子化対策とか言っておいてこういう事をやるのだから、やはり民主党にはビジョンが無いとしか言いようがありません。物事の因果関係が理解できていないのでしょう。

印象にのこった部分を抜粋してみます。ちなみに、この事業の縮小により約300億円が浮くそうです。

「民主党のマニフェストは子ども手当の予算2兆7000億円を計上するという。そのために周産期医療という緊急事態のためのわずかな予算を削るのは、少子化対策として大きな矛盾である。子どもを産む妊婦は、周産期医療に不安を感じている。
 本場イギリスのマニフェストは、時間をかけて党内の合意を形成し、まとめられている。民主党のマニフェストは、選挙直前の7月に、数人でつくられたものだ。正当性が疑わしいマニフェストに振り回されるのではなく、国民の不安を取り除くことに力を注いでもらいたい。」


無条件でお金を配るよりも、世帯年収が例えば700万円以上の家庭には子供手当を支給しないとか、細かく政策を練り込んでいけば、もっと莫大な削減ができたはずです。


ちなみにまたまた話は変わりますが、今回の事業仕分けは国民の7割ほどが支持しているそうです。一般の国民目線でいえば1つ1つの事業の中身なんてよく分からないものです。支出を削減しようと頑張っている民主党を応援したくなるのも当然でしょう。科学関連についていうなら、科学研究の内容・重要性・おもしろさを一般社会に理解してもらうことをそろそろ本気でやらないといけないのだと思いました。


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2009年11月18日

仕分け事業

政権与党による仕分け事業について、ウェブ上を筆頭にかなり議論が白熱しているようです。

さて何から書こうかと思っていたら以下の記事にでくわしたのでリンクします。読んでみてください(といっても、有名な方ですが…)

「大隅典子の仙台通信」
『科学技術立国と呼ばれた日本の行方【コメント受け付けます!】』
『Webのチカラ(今さらですが……):本日の仕分け感想ほか【コメント求めます!】』(←いろんなリンクあり)

実際に行動に移した方もいます。
「生物学・科学に関する雑感。」
『事業仕分け』(←意見の言い先あり)


今回のことで思ったのは、やはり民主党には「日本をどういう国にしたいのか」というビジョンが無い、ということです。衆院選前のマニュフェストが出たときも誰もが思ったと思いますが。
まず将来のビジョンを国民に示したうえで、どういう事業は縮小する方向でどういう事業は拡充するのか、を議論しないと、子供が駄菓子を選んでいるようにしか写りません。高校を無償化したけど大学や大学院のことはよく分からんというのでは、日本の教育について何も考えていない、選挙の票集めのためだけに高校無償化したことを露呈しているようなものです。まったく方針がない。

仕分け人というのは、各事業のことをよく理解できたのでしょうか。仕分け人が「理解できない」事業は廃止、ということになってはいないのでしょうか。一般社会に対する啓蒙活動が充分でなかった科学界にも責任はあるのかもしれませんが、いったい仕分け人のうち理系出身者はどれくらいいるのでしょう。ニュースによると仕分け人には数名の大学教授やJT生命誌館長もいるようですが、少数のようです。大波にはあらがえなかったのでしょうか。ほとんど文系出身者だけで、よく分からんと言っているのではまったくアンフェアです。もっというと大学院出身の方はどれぐらいいたでしょうか。野球を知らないひとが球団を経営して上手くいくことはあるかもしれませんが、これでは野球を知らないひとがチェアマンになってこれからはパ・リーグは人気がないから止めます、と言っているようなものです。えー今ちょうど楽天とか日ハムが盛りあがって面白いときなのにー、ってなもんです。何も分かっていないと言わずにはおれません。


ひとつ肯定的なことを書くとしたら、今回のことで予算を確保するために各省庁が抗弁するという姿は本来あるべきものと思います。これまでのように予算要求がほとんど通って足りない分は国債を発行すればよいというのは異常です。

研究者は国の歳入で雇われていますので、究極のところはやれることをやりながら最後は祈るというスタンスになるのかもしれません。やれることというのは今回の事では意見を政策者に言うことですが、長期的には一般社会に基礎研究の重要性を理解してもらうように活動するとか、博士号取得者を政界や経済界に多数輩出して(科学的な)案件を正しく理解できるような国にすることです。後者は今回まさにせき止められてしまいそうですが…。個人がやれることは、今後も研究が続けられるように働きかけることですが、日本がアルゼンチンのように経済破綻しないとも限りませんので、研究が(日本で)続けられなくなったときの準備もしておいて損はないかと思います…。企業で働くことを模索するとか。政治家になるとか。サイエンスライターになるとか。「準備された心にのみ幸運は訪れる」とかいうやつです。私としては、まず英語を猛勉強しようかな…。多分意味無いのに。。。




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2009年11月04日

学会(3) 光合成学会 

先頃、光合成研究会が光合成学会へと名称変更しました。

「研究会」から「学会」へ移行するにあたっては反対意見もあったようですが、多くの賛成意見に推される形で発展的に移行できたようです。

私も賛成です。

理由はいくつかありますが、ざっくりとまとめると以下のような感じです:

・若手研究者のため
定期的にシンポジウムを開催したり会誌を発行したり、とやっていることは学会とほぼ変わらず、発表内容や寄稿内容も優れたものが多い。皆さんそれなりの時間を使って良いものを発表・投稿しようとしているのが分かるので、業績が「学会」での発表ではなく「研究会」になってしまうのがもったいない。特に若手研究者にとっては研究業績というのが大事なのです。仮にまったく同じ内容を発表したとしても、研究業績として紙に書くと、「学会」と「研究会」では見栄えというか泊が違います。シンポジウムではポスター賞なども表彰されてますので、学会での受賞だとかなり泊が違います。活動内容は元々学会とほとんど変わらないうえに、学会に変更したからといって今すぐ大きく活動内容を変えるというわけでもなく(つまり先生方の仕事が急激に増えるというわけでもなさそう)、名前をとりあえず変えるところから始めましょうといっているので反対する理由が見つかりません。

・光合成、というのが大事なキーワードになってくるだろう(希望もこめて)
国内には「光合成」を冠した学会がありません。国際的には国際光合成学会というのがありますが。しかし環境問題やエネルギー問題の機運もあって、これからは植物でもなく植物生理でもない「光合成」というのが大事なキーワードになってくると期待しています。メディアや政策が光合成について意見を求めたいときに窓口となりうる学会があったほうがよいでしょう。そして光合成学会が先頭に立ってこれらの問題に取り組む必要があるでしょう。

以下はnewscientist.comに掲載された"Top 10: Life's greatest inventions"です。ちょっと古い記事ですが。

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Top 10: Life's greatest inventions

1. Multicellularity

2. The eye

3. The brain

4. Language

5. Photosynthesis

6. Sex

7. Death

8. Parasitism

9. Superorganism

10. Symbiosis

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なんと光合成が、Sexなどを差し置いてThe brain, Languageにつぐ堂々の5位! 光合成ってすごいんです!

newscientist.comが欧米の研究者達の間でどれほど認知されているのか詳しくは知りませんが、私がアメリカに来たころペンステートに講演にきた2人の大御所教授が偶然にも2人ともこのランキングを参照していました。1人はノーベル賞のバリー・マーシャルで、もう1人は光合成界の大御所です。後者はもちろん「光合成が5位なんです!」ということを言うために参照してましたが、マーシャル教授はたしかParasitismが8位に入っていることを言うために使ったのだったと記憶しています。

光合成研究の重要性が一般社会にも広く認知されることを願います。そのための啓蒙活動はやはり学会として行ったほうがやりやすいのでは。


その他にも理由はありますが、研究会元会長が光合成学会会誌「光合成研究」Vol.18 No.2の中で言及されていて、ほとんど網羅されていると思います。



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2009年10月31日

学会(2) 若手の会

微生物生態学会は、それほど巨大な学会ではないのですが、小さくもなく、ほどよい規模の学会だと思いました。そこでは、正規の年会が始まる前夜に「若手の会」なるものがあり、参加しました(正確には「若手交流会」でしたかね)。数名のゲストスピーカーによる発表+懇親会というものでした。主に若手研究者の親睦が目的とあって、その後の飲み会は大いに盛りあがりました。とてもよいイベントだと思いました。

年輩の教授達同士はかれこれ数十年の付き合いでしょうが、若手研究者同士はお互いに知り合いであることそうは多くありません。しかし、教授達と同じ数かそれ以上の大学院生やポスドクが、彼らのラボで実際に実験をして研究を進めているわけです。現場の若者同士で交流を深めるのはとても良いことです。我々若手研究者も、共同研究などを通して今後数十年の付き合いになる可能性は高いです。早いうちに知り合っておいたほうが、今後の研究生活の発展などを考えても良いでしょう。何より、年輩の先生陣を抜きにして若者同士で飲めるというのが良いではないですか。博士課程の大学院生やポスドクは、早急な成果が必要でありストレスも多く、とかく挫けがちです。同じ境遇の人たちと多くを語り合って刺激を与え合うのはとっても良いことです。

もっと言うと、現場の若手研究者レベルで共同研究の芽が出てくるという事も期待できます。しかし実際にそういう話になってもボスである教授達は良い顔をしないでしょうから、実際に行動に移すかどうかは別問題かもしれません。しかしそういう機会があるのは間違いなく良い事でしょう。

この「若手の会」をやるには中くらいの規模の学会がちょうどよいと思いました。規模が大きすぎるとサークルの飲み会のようになってしまって、研究(仕事)でつながっているという側面が薄れると思うので。もしくは逆に、シンポジウム部分が真剣になりすぎるきらいがあるかもしれません。植物生理学会でも実は若手の会があるようですが、私は最近になって存在を知りました。どういう感じなのか今度行ってみようかと思いますが、次に日本の学会に参加できるのはいつになることやら。。





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2009年10月28日

学会(1)

つくばでポスドクをしていた1年目に、初めて微生物生態学会に参加しました。

基本的には、私にとってのメインの学会は、植物生理学会です。 といっても植物を使って実験しているわけではなく、微生物(光合成細菌)を使っているのですが、”微生物生理”学会というものは存在しないので、(しかたなく?)植物生理学会に参加しています。植物生理学会というのは結構大きな学会で、年会では植物に関する色々な現象ごとにセッションがあり、そのなかに「光合成」や「光合成細菌」というくくりがあるのです。

しかし、タイミングとセンセイの研究費さえ許せば微生物生態学会には参加したいと、学生時代から思っていました。生態学に関しては素人ですが、普段扱っているのは微生物だし、今後の研究のための何か新しいヒントが得られるかもしれないからです。実際に私達が普段の研究対象としているのは微生物の中で起きている光合成反応という1つの代謝ですが、周囲の環境によって反応様式は様々に変化します。さらに光合成細菌のなかには、環境に応じて光合成以外の方法で生育するものも多くいます。1つの代謝現象だけではなく、1つの生物として、ある微生物が周囲の環境・生態系に応じてどのように生きているのか、その中で光合成の果たす役割は、、というテーマで面白い成果がまとまったらいずれ微生物生態学会でも発表したいと思いますがどうなるでしょう…。 

とにかくポスドク1年目で特に発表する内容もないのに参加してみたところ、新たな知り合いができたり色々な刺激を受けて、結果的にはとても貴重な体験となりました。


それにしても、おかしなことに日本には「微生物学会」というものがありません。


「ナントカ微生物学会」というのはたくさんありますが。例えば、食品微生物学会のように。どうも、日本では微生物学は、農学や医学などの応用系とセットで語られることが多いみたいです。。本質が分からなければ応用もできないと思うのですがこれ如何に。。

微生物学会というのがあって、かつそれが微生物の生化学・生理学・生態学を網羅していたら、迷わず発表しているだろうと想像します。ちなみに国際学会では、国際原核光合成生物シンポジウムというのが3年に1回行われています。これは私個人的には参加していて最もテンションの上がる学会です。発表されているすべての内容に興味が沸くといっても過言ではなく、自分の研究分野のどセンターを扱っている学会です。そういう意味では、多くの参加者にとって微生物生態学会は彼らのどセンターなのだな、というのをあの時感じました。それが毎年できて羨ましいな、と。勉強のために参加していた私は、いくらかの寂寥感も感じました。


長くなりそうなので続きはまた後日……




posted by つか at 13:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月08日

業務連絡(論文でます)

つくば時代の研究に関する論文がアクセプトされました。いまウェブでゲラが公開されています。近いうちに最終版が公開されるものと思います。銅タンパクに関する仕事です。

ちなみに、今年の春ごろにも論文がでました。わたしはセカンド・オーサーです。大阪時代にやり残していった実験を、その後ちょうど私と入れ替わりで入った学生さんが実験を追加してくれて、わたしと先生で論文を仕上げました。こちらは、硫黄代謝に関する研究です。

銅タンパクか、硫黄酸化か、もしくは私自身・・・、に興味のあるかたはぜひご一読していただけると、幸いです。。。


posted by つか at 13:32| Comment(4) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月23日

必要あらば専門家に聞く

博士号を持った人間がわざわざ政治家になる必要はないのだった。
政策立案者が、科学的な意見を聞きたいときは、きちんと科学者に意見を求めればよいのだった。そのような仕組みがあればよい。

学部内に転送されてきたメール(下に載せてます)に、後頭部をガーンと打たれた感じ。

政策立案の場に科学者として参加しませんか、というプログラム。1年間。博士号取得見込みでも応募可と明記してあることや、給料額から考えて若手研究者が主な対象と思われる。。すごい。

感動した!!

-------------
*Subject: *California Fellowship Program

* *

The California Council on Science and Technology has established a new
program of Science and Technology Policy Fellowships for PhD scientists
and engineers to serve as Fellows to provide the California State
Legislature with scientific and technical advice; an announcement of the
program is attached. The fellowships will provide those looking for a
professional development opportunity to incorporate science and
technology into public policy while assisting the California State
legislature to receive critical, unbiased scientific and technological
input on issues it is dealing with.


_The deadline for applications for the 2009-2010 program is noon PDT May
29_. _Additional information and application materials are available at
*fellows.ccst.us*_.


I apologize for the late notice, but encourage you to distribute this
notice to PhD recipients (including those who expect to receive a PhD by
September 1) who may be interested in such an opportunity.


Thanks

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posted by つか at 09:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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