2012年03月25日

航海の前に準備する



博士号取得後の、最初のポスドク先は「微生物生態学」の研究室だったので、生化学・分子生物学を専攻してきた自分は、ラボ内ではどちらかというとアウトサイダーな存在でした。

そんな環境でどういう研究テーマをやろうかと悩んでいたときに、直属のボスが囁いた「何をやってもいいよ」という甘い言葉に乗っかり、それまでの生化学的研究の延長のようなことをやることにしました。

これについては、もうちょっと上手くやれたかなと思っていて、微生物生態学の研究室に生化学者を専攻してきた自分が居たから出来たような学際的なテーマをやればよかったと思っています。言って見れば、生態学と生化学の融合、というか何というか。。。

実際にはアウトサイダーとしてチマチマと生化学をやっていたわけで、肩身も狭いし、設備もないから研究も進まない。


そんなわけでアメリカに行くことが決まったころには、「次は研究室の研究概要の本流に近いことをやりたい」という欲求が溜まっていました。やりたい、やってみたい研究はありました。が、それを「やりたい!」と次ボスに言ってしまうと「おぉやってみなよ」ときっと言ってくれるだろうけど、上手くいかなかったらきっと放置プレイだし、またアウトサイダー的立ち位置になっても嫌だし、ブツブツ。

で、私がとった方法は、「超受け身」。ラボの本流を感じるために、その流れに身を任せようと。渡米直後の研究テーマは、ボスに言われた通りのもの。だってポスドクって、ボスの研究グラントで雇われてるんじゃん。ボスがやって欲しい研究テーマを遂行するのがポスドクの仕事じゃん・・・

有名な大ボス先生が、どのようにラボを切り盛りしているのかは、やはり興味があるところです。その本流には乗っていたいわけで。。。

・・・
結局は、ボスに与えられた研究テーマが全然面白くなく、1年後に、「こんな感じの研究がしたいんだけど!」と直談判。

そこから研究が軌道に乗り始めました。


まぁ難しいところですねー。最初の1年間で流れを感じられたから直談判できたような部分もあるし。ボスも、グラント(学振)を自分で持ってきたポスドクをどう処理してよいか分からなくて、試している部分もあったでしょうし。1年で何となくコイツは使えると思ってくれたのか、実際、学振期間が切れてボスに直接雇われるようになってから急に色々な仕事が降ってくるようになり、大変でしたが共同研究も増えるし楽しかったです。難しいっすね。

で(x2)、私が言いたいことは、どんな理由があれ、研究テーマは自分で前もって決めとけってことです。より具体的な。

行く前から流れを感じてしまえ、ってことです。大先生なら過去の仕事がどういうものか分かっているし、出来ます。

相手の興味と自分の興味の合わさるところ(mutual interest)を見つけておきたいっすね。出来れば、かなり具体的に。

「新しいラボで新しい研究手法を修得したい」からテーマが前もって決めづらい、ということもあると思います。今自分ができない手法を用いたテーマを提案するのは難しい。

でも、でもでも、前もって決めておきましょう。より具体的に。あとで変更は可能です。


(猛烈な眠気により後半かなり強引な展開ですが、そこはやはりご愛嬌。こんな内容の話を眠気と共に書くなっていうご批判は寝ている間に受け付けます。)


posted by つか at 23:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 米国留学(研究) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど〜、と唸りました。オレもこれまで超受け身だったからなぁ・・・なんて思っています。この3年くらいは受け身ですらないというか何と言うか。とにかく、具体的に何をしたいか、前もってイメージを膨らませておきます。

あと、生化学と生態学はとても近い分野だと思う!
Posted by なりひげ at 2012年03月26日 21:28
とは言いながらちゃんと決めてるんでしょ。
キミについては特に何にも心配していません。
ビジュアル的にも夜道で襲われたりする心配もないでしょうね。
Posted by つか at 2012年03月28日 13:45
福島・つなみのこどもたち(フルバージョン)- Children of Fukushima

http://www.youtube.com/watch?v=ODu7JrxINBs
Posted by 福島・つなみのこどもたち at 2012年03月30日 06:23
いや、ちゃんとは決めてません。。。だから心配して(笑)
ビジュアル的には夜道を歩いていたら周りから怪しまれそうなので朗らかに振る舞うように気をつけます。。。
Posted by なりひげ at 2012年03月31日 21:50
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/260078939

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。