2011年06月07日

ラボマネージャー(1)

日本の大学の研究室は、いわゆるピラミッドのような構造をしていて、教授のもと、准教授、助教がいる。さらに、准教授と助教のあいだに講師という身分もあって、講師もいる場合だと「センセイ」が1つの研究室に4人もいることになる。もしくは助教が複数名いる場合もある。

大学院生はこのうちいずれかのセンセイから研究指導を受けることになるが、たいていの場合学位審査などは名目上、教授(大先生)が指導教官となる。

さて、大学教授になるためには、このピラミッドのどこかに欠員がでなければならない。例えば、教授が退官した際に、准教授が教授に昇進、助教が准教授に昇進したとすると、助教のポストに欠員がでる事になるので、我々若手研究者はこの助教のポストに応募することになる。

そして晴れて助教になったら、目上のポストがあくのを待つ。つまり目上の教授か准教授が退官か栄転しないかぎり、ずっと助教のままである。もちろん他の大学に自分が栄転すればいいだけの話なのですが。


一方でアメリカの大学では、1つの研究室に1人のセンセイしかいない。

1人、というのは、研究室によっては教授かもしれないし、准教授、助教、かもしれない。

つまり、学科として例えば「光合成に関する研究室を新設しよう」という事になると、それに応じて教員を募集する。助教(Assistant professor)クラスを募集しようという事になると、現在ポスドクをしている研究者がそれに応募する。

晴れて助教になると、5年間のお試し期間の後に、それまでの業績をもとにテニュア審査があり、それをパスするとテニュア(終身雇用)となり同時に准教授(Associate professor)となる。さらに業績をあげると教授(Professor)となる。つまり完全にその人の業績によって身分が決まる。ちなみにテニュアといっても完全に終身雇用ではなく、研究費が獲得できないと職を追われる場合もある。

また、研究室新設に際して助教を募集するのではなく、他大学ですでに業績をあげている教授をヘッドハンティングしてくる場合もある。その場合は、ただの教授ではなくて、スゴイ教授(英語だとDistinguished professorというのですが、日本語に適した単語がない・・・)として迎え入れる事が多い。

ちなみにペンステート大学の場合は、単にDistinguished professorとは言わずに、Professorの前に先人・偉人達の名前が付くことになっている。例えば、イバン・プー・プロフェッサーの誰々センセイ、という感じになる。あえて日本語でいうなら、奥田瑛二教授である中山美穂先生、という感じになる(もはやわけがわからん。名前は全てフィクションです)。一応、私のボスはアーネスト・何タラ・プロフェッサーです。

さて、つまり、研究室にセンセイが1人というのは非常に分かりやすく合理的であるのだが、当のセンセイは、たった1人で研究室運営上のささいな事や細かいお金の管理までこなさなければいけないので結構ツライ。そこで、「ラボマネージャー」という存在が登場する。。。


いやぁ、長い前置きだった。続きはまた次回に。。。


posted by つか at 08:57| Comment(4) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分が所属していた研究室の先生もそのなんたらとかいう名前の教授になったみたいです。
Posted by ふぐ at 2011年06月07日 22:57
それはめでたい。そういえばマツさんがそんな事言ってたかな。ふぐさんが帰った後だね。いやー懐かしい。月日が経つのは早いねぇ。
Posted by つか at 2011年06月08日 13:59
この夏からStateCollegeに移住予定の者です。
StateCollegeやらPennStateの記事を探していてたどりつきました(過去記事に)。

アメリカの研究室ってそんな風になってるのですね。
それにしても「先人・偉人の名前を付ける」ってややこしそうだけどなー・・・
とか思ってしまいました。
それって教授が自分で決めるんですかね?

またちょこちょこのぞきに来ます
Posted by 雪華 at 2011年06月10日 11:23
自分では決めれないと思いますよ。勝手な予想ですが、どういう風に優れているかでどの名前がつくかが決まるような気がします。
Posted by つか at 2011年06月13日 04:03
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。