2009年11月18日

仕分け事業

政権与党による仕分け事業について、ウェブ上を筆頭にかなり議論が白熱しているようです。

さて何から書こうかと思っていたら以下の記事にでくわしたのでリンクします。読んでみてください(といっても、有名な方ですが…)

「大隅典子の仙台通信」
『科学技術立国と呼ばれた日本の行方【コメント受け付けます!】』
『Webのチカラ(今さらですが……):本日の仕分け感想ほか【コメント求めます!】』(←いろんなリンクあり)

実際に行動に移した方もいます。
「生物学・科学に関する雑感。」
『事業仕分け』(←意見の言い先あり)


今回のことで思ったのは、やはり民主党には「日本をどういう国にしたいのか」というビジョンが無い、ということです。衆院選前のマニュフェストが出たときも誰もが思ったと思いますが。
まず将来のビジョンを国民に示したうえで、どういう事業は縮小する方向でどういう事業は拡充するのか、を議論しないと、子供が駄菓子を選んでいるようにしか写りません。高校を無償化したけど大学や大学院のことはよく分からんというのでは、日本の教育について何も考えていない、選挙の票集めのためだけに高校無償化したことを露呈しているようなものです。まったく方針がない。

仕分け人というのは、各事業のことをよく理解できたのでしょうか。仕分け人が「理解できない」事業は廃止、ということになってはいないのでしょうか。一般社会に対する啓蒙活動が充分でなかった科学界にも責任はあるのかもしれませんが、いったい仕分け人のうち理系出身者はどれくらいいるのでしょう。ニュースによると仕分け人には数名の大学教授やJT生命誌館長もいるようですが、少数のようです。大波にはあらがえなかったのでしょうか。ほとんど文系出身者だけで、よく分からんと言っているのではまったくアンフェアです。もっというと大学院出身の方はどれぐらいいたでしょうか。野球を知らないひとが球団を経営して上手くいくことはあるかもしれませんが、これでは野球を知らないひとがチェアマンになってこれからはパ・リーグは人気がないから止めます、と言っているようなものです。えー今ちょうど楽天とか日ハムが盛りあがって面白いときなのにー、ってなもんです。何も分かっていないと言わずにはおれません。


ひとつ肯定的なことを書くとしたら、今回のことで予算を確保するために各省庁が抗弁するという姿は本来あるべきものと思います。これまでのように予算要求がほとんど通って足りない分は国債を発行すればよいというのは異常です。

研究者は国の歳入で雇われていますので、究極のところはやれることをやりながら最後は祈るというスタンスになるのかもしれません。やれることというのは今回の事では意見を政策者に言うことですが、長期的には一般社会に基礎研究の重要性を理解してもらうように活動するとか、博士号取得者を政界や経済界に多数輩出して(科学的な)案件を正しく理解できるような国にすることです。後者は今回まさにせき止められてしまいそうですが…。個人がやれることは、今後も研究が続けられるように働きかけることですが、日本がアルゼンチンのように経済破綻しないとも限りませんので、研究が(日本で)続けられなくなったときの準備もしておいて損はないかと思います…。企業で働くことを模索するとか。政治家になるとか。サイエンスライターになるとか。「準備された心にのみ幸運は訪れる」とかいうやつです。私としては、まず英語を猛勉強しようかな…。多分意味無いのに。。。




posted by つか at 14:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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