2014年05月09日

分子生物学・生化学系ラボ(40平米)をゼロから立ち上げるときに必要な物とお金



備え付けの実験台すら無い、何も無い部屋。そもそも建物自体がベンチャーラボラトリー棟なので、全ての部屋がレンタル用であり、廊下はがらんとして何も置かれていない。 ロッカーが並んでいたり、製氷機があったり、という大学の研究棟の廊下によく見る景色がない。そう、氷がなくて実験どうしよう、というレベル。

そんな場所で分子生物学/生化学の実験を「ひととおり」できる研究室を立ち上げようと思ったら、いくら必要か、機材は何が必要か、あくまで参考程度ですが、書いてみます。


まず結論から言うと、必要だったお金は、600万円くらいでした。

もちろん人によって、何を持ち込んだかで変わってくると思います。

私の場合、幸いなことに、ボス(メンターの先生)から事務机と4℃のクロマトチャンバー(しかも中にAkta primeが入ったまま)をお借りすることができました。それと、PCRサーマルサイクラーは前から1台持っていました。こういうのも入れたら700万は超えますね…。


[内訳]
実験台 20万×5台
オートクレーブ 50万
ブロックインキュベーター 10万×3台
ゲル撮影装置 70万
恒温チャンバー 20万
振盪培養機  15万
振盪培養機 60万
微量遠心機(冷却機能なし) 16万
電子天秤 10万
pHメーター 14万
マグネチック・スターラー 2万
シーソー・シェイカー 9万
ラボストッカー(小型冷蔵庫)5万
クールインキュベータ 9万
ドライングシェルフ 10万
冷凍庫(-20℃、市販のもの) 5万
ディープフリーザー 50万
インキュベータ(培養用) 50万
LED照明と電源(培養用) 24万
SDS-PAGE泳動槽 4万
SDS-PAGEゲル作製器 4万
泳動用電源 6万
超音波ホモジナイザー   32万

っと既に600万に達しそうですが、実際には次年度から買い足したものもここに含めて挙げているので、最初の年はこのうちの500万くらいを買いました。

あとは以下のいわゆる「消耗品」を買い揃えるのに、ザッと100万くらいかかりました。ラボ内の人員数によってその後の減り具合・買い足し具合は変わってくるとかと思いますが、最初はガッと揃えるので結構かかります。

[消耗品類]
普通ラボにあるもの達(メジューム瓶、培養チューブ、ファルコンチューブ、エッペンドルフチューブ、PCRチューブ、チューブ立て各種、手袋、フリーズボックス、キムワイプ、キムタオル、洗瓶、メスシリンダー、スパチュラ、薬包紙、20Lタンク、白金耳、コンラージ棒、試験管、試験管立て、パラフィルム、シャーレ、パスツールピペット、シリンジ)

ピペットマン 3〜5本×人数分
ペペットマンチップ

試薬類、

制限酵素、PCRポリメラーゼ、ライゲース、DNAラダーマーカー、ミューピッド等々

プラスミド抽出キット(Mini&Midi)、ゲル切り出しキット、等々のkit類

[間接経費的なもの]
棚、洗剤、ブラシ、ハンドソープ、アルミホイル、サランラップ、ほうき、ちりとり、実験ノート、文房具、OAタップ、工具セット、ハンガー、給湯器(重要!)、電子レンジ(超重要!)、

パソコン、プリンターも必要に応じて。


ちなみに、製氷機無し問題は、4℃の卓上インキュベーター(ブロックタイプではなく、ビーズタイプがお薦め)を各人の実験台に置くことで対応しました。これが結構気にいってしまって、今の研究所にきてからも(製氷機があるのに)このインキュベータを使っています。

あるいはこういうアルミブロックを冷蔵庫に入れて冷やしておいて使ったりしました。


あくまでも私の場合の話ですが、何かの参考になれば幸いです。



posted by つか at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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