2009年12月30日

ホリデーシーズンの大学はとてもひっそりしている

12月20日前後から母国や実家へ帰るひとが増え始めるものの、23日までは「夏休みの大学(日米問わず)」という雰囲気で、キャンパスに学部生はいないものの研究棟は稼働している。

しかしそのような雰囲気も24日で終わり。24日からは各建物に鍵がかかって、日曜日と同じ具合になる。研究棟内にも誰もいなくなる。いや普段の日曜日のほうがもうすこし物音がしていると思う。そのくらい静か。

公式な祝日は25日だけなので、なぜか私は毎年、24日までは人がいるのだろうと勘違いして、研究室に来てから「そりゃそうだ」と気付く。イブにラボに来ても誰もいない(でもボスはいる)。イブはみんなクリスマスディナーを囲む。昼間はその準備で忙しく。そして25日はプレゼントを交換しながらゆったりと過ごすのである。。

大学の事務も23日くらいから閉まって年明けまでお休み。私は年明けすぐにラボ・ミーティングがあたっているので、その前までにひと実験おわらせるべく、いそいそとラボに来つづけている。来ているのは私とボスとあとは中国人が1,2人くらい。ストックルームも閉まっているので、実験中にもし試薬がきれてしまっても買いにもいけない。目下のところはペーパータオルの代えがないので手を洗ったらシャツの裾で拭いている。もし何か試薬をこぼしても、シャツの裾で拭くはめにはならないように、今ある分をキープしている。。

24日はさすがに私も(ボスも)午後早めに帰って、夕方からは毎年恒例となりつつあるワイン・パーティを催した。普段は飲めないような高級なワインをたらふく飲んだ。


しかし実は24日は朝一で、この前アクセプトされた論文のゲラ刷りが届いた。例のごとく48時間以内に修正箇所を見つけて返答しないと、そのまま最終稿となってしまう。まさに、イブとクリスマスに働けと言っているようなものである、恐ろしや。私とボスで(そもそもこの2人しかラボにいないのだが)ちゃちゃっとやっつけて午後3時くらいには返信した(そして帰った)。12/31にNIHのグラントの中間報告の締切があるらしく、それまでにE-publicationの状態になったらいいなぁ、と言っていた。しかしまぁ締切の期限が大晦日とは末恐ろしい。ご苦労サマです。。


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2009年12月20日

雪の降る街

リンクは、大学から送られてきたHappy Holidaysの動画です。

途中ところどころにステートカレッジ市内の町並みが出てきますので、私が住んでいるのがどういうところが知ってもらうには使えるなと思いました。ですので、特に私からのグリーティングカード代わりというわけではありません。んが、みなさんメリークリスマスです。

http://www.youtube.com/pennstate#p/a/u/0/KAR-v-dtgn0



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2009年12月16日

景気の波間で

すでに読んだ方も多いと思いますが、一応。

Natureの記事
『キャリア実現への弾性』
http://www.natureasia.com/japan/jobs/tokushu/detail.php?id=195


(一部抜粋)-----------------------

景気は改善の兆しを見せているものの、あらゆる世代の科学者やエンジニアは、まだ当面はリセッション(景気後退)の影響を感じるはずだ。これまで、科学界は景気低迷の衝撃からは守られていたことが多く、科学やテクノロジーなしに未来はないという確信に支えられている多くの科学者やエンジニアは、今の経済の嵐をやや甘くみているのかもしれない。

しかし、これからはそうはいかない。前回とは異なり、今回のリセッションは予算削減によって高等教育機関を直撃している。
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大学等で研究者として続けていくか・他の道へ進むか、という柔軟性だけでなく、研究者としてやっていくなかでも基礎研究と応用研究の比率を変えたりと、たゆまぬ柔軟な努力が必要となっていくのでしょう。そういえばうちのラボのボスは、昨今バイオテクノロジー関係の研究費をがっつんがっつん取ってきています。波に乗ったか? アイデアが、彼が過去何十年と取り組んできた基礎研究の上にたって立案されているので、彼にとっては楽しくてしょうがないだろうなぁという感じです。

そして気が付けば、ラボの人数が大幅増で、実験スペースがパンパンです。1年前くらいにラボから女性がいなくなってしまったと書きましたが、あれから女性が4人増えました。中国人は6人増えて計10人になりました。そのうち3人はアメリカ育ちでアメリカ国籍だったりして、その人達同士の会話はたまに英語だったりするのでもうわけワカメですの、ハイ。



posted by つか at 15:10| Comment(1) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月05日

“Nittany Lions愛”の皆様へ

サッカーW杯の抽選会も無事終わりましたが、来週はいよいよ大学アメフトのボウル・ゲームの組み合わせ発表があります。

BCSチャンピオンシップゲームと4大ボウルを合わせて5試合、計10校が選出されるわけですが、我らがペン・ステートはBCS全国ランキング11位というとっても微妙な状況です。

スポーツ専門チャンネルESPNのこちらの記事こちらの記事にもあるように、我らのもっぱらの関心は、フィエスタボウルに9位アイオワかペンステートのどっちが選ばれるか、ということです。


単純に考えたらアイオワなのでしょうけど、ファンとしては最後まで期待して待ちたいと思います。


せっかくなので各ボウルゲームの組み合わせを予想してみよう!
(ちなみに明日の主要リーグの最終戦で、フロリダとテキサスが勝ったらという前提です)

BCS National Championship: Florida VS Texas (これがやっぱり見てみたい!)

Suger Bowl; Alabama VS TCU (アラバマはMWCへのリベンジ、というか負けるわけにはいかん)

Rose Bowl; Oregon VS Ohio State (確定)

Orange Bowl; Cincinnati VS Georgia Tech (ほぼ確定)

Fiesta Bowl; Boise State VS Iowa or Penn State (テキサス以外のBig 12からは選ばれないでしょう)


こうやって書き出してみると、やっぱりペンステートに行ってほしくなってきました。ボイジーVSアイオワもしくはTCU VSアイオワじゃ、締まらんでしょう??


<追記>

組み合わせが発表されました。
結局、こちらのESPNの記事の予想の通りとあいなりました。この記事でももしかしたらペンステートが選ばれるかもしれないと書いてありましたが、残念ながらそれは起こらず。


BCS Title Alabama versus Texas

Rose Bowl Ohio St. versus Oregon

Fiesta Bowl TCU versus Boise State

Orange Bowl Ga. Tech versus Iowa

Sugar Bowl Florida versus Cincinnati


posted by つか at 15:33| Comment(4) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スプリング・エイト

先日のノーベル賞・フィールズ賞受賞者による抗議会見についての記事が、科学誌「Nature」に載っています。

日本の科学者、政府の科学技術予算削減への抗議に結集


記事にも出てきて、予算削減の対象になっている大型放射光施設SPring-8というところは、私の周りでも多くの研究者が使っています。私が大学院時代にいた研究室の同僚も使っていました。例えば、多くの構造生物学者は、自分の研究室である程度研究が進んできたらspring-8へ行ってツメの実験をする、そのような感じです。

「来週spring-8に行くんだ。」という会話があると、「おっ、実験がうまくいってるんだね。」というような含みがありました。

今回の判定では、SPring-8関連の予算は2分の1から3分の1の縮減となりました。このままいくと、日本の研究者はツメの甘い研究しかできなくなります。

昔所属したラボにいるような(私よりも)若い連中がふさぎこんでいないか心配です。もし日本で研究を続けていくことに希望を持てないなら思い切って海外に飛び出して研究をしてみたらよいと思います。(実際にはそんなに思い切らないでもすぐ行けます)

以前までは私の持論は、国内で2年くらいポスドクをしてから海外に出てポスドクをするのがベストだと思っていました。その方が、奨学金関係の手続きも面倒くさくないし、国内で社会人を経験することで「ちょっと大人になる」からです。しかし、こうなったらゴチャゴチャ言ってないで、博士課程を修了したらすぐ海外でポスドクをしてしまえばよいのではないでしょうか! すこし視野が広がります。「大人になる」のとはまたちょっと違う何かです。

posted by つか at 07:52| Comment(4) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月04日

科学コミュニケーション

CMC出版という出版社からのメルマガにあった記事です。いつもはガーッと読み飛ばすのだけれど、やはり『事業仕分け』という言葉があると反応にしてしまうようになってしまいました。。


―┬―――――――――――――――――――――――――――――――――
1 事業仕分け、どう思われますか?
―┴―――――――――――――――――――――――――――――――――
なんとなく気忙しい師走となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。月日
の経つのは早いもので、今年もまさに暮れようとしております。

さて、科学技術を対象とする行政刷新会議の事業仕分けが行なわれ、振るわ
れた大なたが関係者を戸惑わせています。事業仕分けでは、次世代スパコンを
始めとする大型事業から、研究者に支給される資金まで、多くの項目が廃止や
縮減と判定されました。

―┬―――――――――――――――――――――――――――――――――
2 サイエンスアゴラ的発想
―┴―――――――――――――――――――――――――――――――――
科学を一般の人々に伝えるという“科学コミュニケーション”を生業にして
いる新聞・雑誌記者らに聞きますと、「科学界の現場では当然のことである認
識が、一般の人々の代表者である事業仕分け人にとってはわからないのでは」
という声が聞かれます。
とかく気になるのが、人材育成に関する事業の予算縮減です。私の周りには、
ポスドクなど若手研究者がいますが、彼ら彼女らの支援を過保護として縮減し
ようとしていることに首を傾げてしまいます。

最近注目されている、iPS細胞や超伝導材料に象徴される先端的研究を支えて
いるのは若手研究者です。研究ポストが削減されると、多くのポスドクが就職
難に直面してしまいます。若手支援で過ちを犯せば、後々、日本の科学技術に
対して付けが回ってきます。

先月開催された「サイエンスアゴラ〔http://www.scienceagora.org/〕」で
も、これまで以上に若手研究者の話題がクローズアップされていました。

研究現場を問題視しているNPO関係者によると、「数年前、マスコミ報道で、
ポスドクを終えても一定の職に就けない博士問題や高学歴ワーキングプアが問
題視されました。彼ら彼女らの両親は、ゆくゆくは大学の教授になるものと信
じているため、結果、追い詰められてしまっています」。
最近では、日本で就職できる機会も限られ、海外へ出たり、また、ポスドク
問題に直面した学生が博士課程に進学をしないケースが多いとのこと。
“頭脳流出”や“博士課程への進学拒否”といった状態が続きますと、いつ
しかポスドク問題が死語になるのかとさえ感じてきます。

今回の事業仕分けによる結果を見て、一般人の代表でもある仕分け人にサイ
エンスの現場を伝えるきっかけになったと前向きに捉えたら良いのでないでし
ょうか。「政権担当が誰になっても、サイエンスという現場は変わらない」。
こういった意識を一般の人に伝え、巻き込むような形を作る必要があるかと思
います。

参考までに文部科学省のホームページでは、「行政刷新会議事業仕分け対象
事業についてご意見〔http://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/sassin/1286925.htm〕」
があり、その下には事業仕分けの結果が掲載されています。


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仕分けの対象事業は、どうやら財務省の主計局が裏で糸をひいて選んでいたみたいですね。
産経新聞の記事
【事業仕分け】マニュアルが存在していた! 背後に財務省の影


ついでに別の記事


「仕分け」で予算編成のあり方がオープンになりつつあるのはよいことですが、結局財務省主計局の密室体質はなかなか変わりそうにないのかも。

これで分かったことは、対象事業は、本当に必要かどうかではなく、予算が削りやすいかどうか、または財務省がツッコミどころを押さえているかどうかで決まったようです。なんともなさけない。文部科学省のひとはツッコミにちゃんと対処できるように頑張ってほしかったです。やはりヒアリングの場に現場の研究者・指導教授・拠点リーダーが呼ばれるべきだったのではないかと改めて思っています。


posted by つか at 13:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月02日

包括的な意見

とっても有名な方のブログですがリンクを。(私は本人をあまり知らないので、ブログ界でも有名な方、と捉えております・・・)

読むべし。

競争的大学院支援事業(グローバルCOE・大学院GP)の強化に関する要望書案

若手研究者育成・支援政策の強化に関する要望書


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資源のないニッポン国が、国際社会の中で生き残っていくためには科学技術立国しかない。言い尽くされた言葉であり、もはや議論の余地はないはずです。政治家自らが言ってきたことです。やるべきことは見えていたはずなのに。どうなるのやら。いったん粘土をこねなおすように、新たに良いものが出来てくるならそんな素晴らしいことはないですが・・


posted by つか at 16:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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