先頃、光合成研究会が光合成学会へと名称変更しました。
「研究会」から「学会」へ移行するにあたっては反対意見もあったようですが、多くの賛成意見に推される形で発展的に移行できたようです。
私も賛成です。
理由はいくつかありますが、ざっくりとまとめると以下のような感じです:
・若手研究者のため
定期的にシンポジウムを開催したり会誌を発行したり、とやっていることは学会とほぼ変わらず、発表内容や寄稿内容も優れたものが多い。皆さんそれなりの時間を使って良いものを発表・投稿しようとしているのが分かるので、業績が「学会」での発表ではなく「研究会」になってしまうのがもったいない。特に若手研究者にとっては研究業績というのが大事なのです。仮にまったく同じ内容を発表したとしても、研究業績として紙に書くと、「学会」と「研究会」では見栄えというか泊が違います。シンポジウムではポスター賞なども表彰されてますので、学会での受賞だとかなり泊が違います。活動内容は元々学会とほとんど変わらないうえに、学会に変更したからといって今すぐ大きく活動内容を変えるというわけでもなく(つまり先生方の仕事が急激に増えるというわけでもなさそう)、名前をとりあえず変えるところから始めましょうといっているので反対する理由が見つかりません。
・光合成、というのが大事なキーワードになってくるだろう(希望もこめて)
国内には「光合成」を冠した学会がありません。国際的には国際光合成学会というのがありますが。しかし環境問題やエネルギー問題の機運もあって、これからは植物でもなく植物生理でもない「光合成」というのが大事なキーワードになってくると期待しています。メディアや政策が光合成について意見を求めたいときに窓口となりうる学会があったほうがよいでしょう。そして光合成学会が先頭に立ってこれらの問題に取り組む必要があるでしょう。
以下はnewscientist.comに掲載された"Top 10: Life's greatest inventions"です。ちょっと古い記事ですが。
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Top 10: Life's greatest inventions1. Multicellularity
2. The eye
3. The brain
4. Language
5.
Photosynthesis6. Sex
7. Death
8. Parasitism
9. Superorganism
10. Symbiosis
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なんと光合成が、Sexなどを差し置いてThe brain, Languageにつぐ堂々の5位! 光合成ってすごいんです!
newscientist.comが欧米の研究者達の間でどれほど認知されているのか詳しくは知りませんが、私がアメリカに来たころペンステートに講演にきた2人の大御所教授が偶然にも2人ともこのランキングを参照していました。1人はノーベル賞のバリー・マーシャルで、もう1人は光合成界の大御所です。後者はもちろん「光合成が5位なんです!」ということを言うために参照してましたが、マーシャル教授はたしかParasitismが8位に入っていることを言うために使ったのだったと記憶しています。
光合成研究の重要性が一般社会にも広く認知されることを願います。そのための啓蒙活動はやはり学会として行ったほうがやりやすいのでは。
その他にも理由はありますが、研究会元会長が光合成学会会誌「光合成研究」Vol.18 No.2の中で言及されていて、ほとんど網羅されていると思います。